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アマゾンの過剰荷物量にヤマト運輸が悲鳴 人工知能(AI)の導入に賛成か反対か?

先日、ある国立大学で開催されたシンポジウムに参加しました。会場では100名ほど、ネット上では1000人以上の聴衆が見守る中、活発な議論が繰り広げられました。テーマは、人間の知能と人工知能(AI)でした。

 

こう言うとあたかも両者が拮抗した議論が繰り広げられたかのように思われるかもしれませんが、実際には全く違っていました。なぜなら、人工知能(AI)の激しい攻勢の中で、人類は今までどうやって人間性を守り切ることができるのかという実に切実なテーマについて話し合われたからです。

 

議論の中で見解は大きく二つに分かれていました。一つはデジタル化は大いに進めるべきで、人工知能(AI)が細かい作業ををこなしてくれる中、様々なビジネスチャンスが生まれるはずと彼らは口々に語っていました。その際、キーワードとして語られていたのがインターネットの普及による取引コストの削減です。

 

地球上のどこにいてもインターネットと接続している限り、いずれも個人である需要者と供給者の双方が結びつくことができるようになり、その結果、中間業者は徹底して排除され、これら両者の出会いの場をバーチャルなプラットホームとして作り上げる者たちは巨万の富を得るようになったというのです。つまり、airbnb(エアービー)やUber(ウーバー)のようなシェアリング・エコノミーのことです。

 

一方、そんな単純な話ではないと語る人たちは、例えば、何でもリアルタイムに需要者と供給者をつなぎ合わせるというプラットホームが次々に出来上がることで、一見すると経済が活性するように見えますが、しかしこれは、世の中に過剰供給されているモノ・サービスをまだそれが届いていない地球の裏側にインターネットによって極めて低いコストで届けているだけだという主張でした。

 

要するに、このプラットホームそのものは新しい付加価値を生んでいるわけではなく、それを安価で迅速に届けているに過ぎないというものでした。ちょうどアマゾンによる過剰なヤマト運輸の配送量がそうです。人手不足による労働環境が悪化しているのです。

 

また、人工知能(AI)が細かい仕事を次々に片づけてくれることは無条件で好ましいように見えます。しかし、よく考えると、これをこなすことを生業にしている人々が必ずいることで、彼・彼女らはこうした人工知能(AI)の猛攻によって一気に仕事を失うことになるのです。デジタル化が急速に進む時代とは大失業時代でもあるということです。

 

大失業時代が到来しつつある中、職を失う人々は確実にその不満のはけ口をどこかに求めるでしょう。そして見渡すと、山ほど生まれる失業者の一人ひとりは、民主主義の名の下、投票権を持っているのです。このままでは失業者たちは激怒し、時代を一気に政治の季節へと移行させてしまうかもしれません。

 

そうした展開をもはや誰も止めることができない中、これで本当にいいのかという声が世界のどこででも湧き上がっています。やがて訪れる大混乱の時代をもはや誰もそれを押し止めることはできないでしょう。

 

今回のシンポジウムに参加して思ったことは、人工知能(AI)によって人間の手に残されるのは、決断することとイノベーションというのが今回のシンポジウムの結論でした。AI万能論に浮かれている暇は私たち日本人に全く残されてはいないようです。

 

さて、ITの普及によって世界はどこにでもアクセスが可能になり、その意味でフラットになったことで、今や全ての人にチャンスが巡ってきているといった論調があります。事実として、ITそしてデジタル化によって支えられた金融資本主義は全世界をのみ込みフラット化させました。確かに、世界中のどこでもアクセスができるように思えなくもないし、秒速でアルゴニズム取引を繰り返すことで有り余る富を手にした者たちが世界中にたくさんいます。

 

しかし、フラット化がグローバル化の本質だという時、相対する者と私自身もまたフラットな間柄に立っていることを暗黙の了解にしていることになるのは少し違和感を感じるのです。私と相対する人との間には大きな違いがありますが、フラット化する世界というのは違いを認めることをしません。そしてフラット化を促す、英語やデジタル化、そして金融が絶対視され過ぎて、成功に導く道だと大声で語られるようになっている気がするのです。

 

フラット化の中で、世界は普遍的・局在的な部分を認めなくなっているようです。この傾向の起源をたどると、それは19世紀の産業革命の本質は動力源の劇的な発展でした。まず欧州の人々のモビリティーを一気に拡大させ、世界中どこにでも行こうと思えば行ける状況を創り出しました。この繰り返しで資本主義は、拡大の一途を辿ってきたのです。現代の金融資本主義もその延長線上に位置しています。

 

近代の本質はテクノロジーであり、人工知能(AI)全能論はその現代版です。しかし、人工知能(AI)が全能に近づけば近づくほど、疎外される者が出てくることが予想される中、今すでに人工知能(AI)によって現実に人々は、職を奪われているのです。現状は疎外というよりも排除といったほうがいいようです。

 

この瞬間に、確かに私という現実存在はあることに全く疑いはないのですが、この確信を持つことができるのは、私だけである以上、この思いは局在的になっているのです。つまり、フラットではないのですが、確かな事実でもあるということです。この矛盾をどうとらえるべきなのでしょうか?局在的とは、結局のところ時代遅れな思い込みであり、無意味・無価値なのでしょうか?

 

私は、私たち全員がこの問いかけに真正面から答えなければならない瞬間が、間もなく到来すると感じるのです。これまで繰り返しトライされてきたものの、成し遂げられなかった理想を現代に生きる私たちが実現できるのかどうかに対する答えを、私たち自身が出さなければならなくなるのはもう間もなくなのです。

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