7月7日のno.404「これから次元を超える人へ伝えたいこと」で、日本の引きこもりについての意見を書いたからでしょうか。様々な人から、「今ひきこもり中でどうしたらいいでしょう?話を聞いてください」など、多くの返信を頂きました。
しかし、引きこもりの人をひとり一人カウンセリングするわけにもいかず、ご本人たちも今の状況のままでいい訳はないと焦っているはずです。悩み苦しんでいる様子が伺えるメールを多く頂きました。私自身は大したことは書けませんが、とにかく私が思ってることや信じていることを書くことにします。
ただ、世間一般の常識とはま逆になってしまうことになるので、参考になるかどうかはわかりません。ただ、今、引きこもってる人たちは、まったく焦る必要はないと思うのです。例えば、仮にあなたが今日から引きこもりをやめてある会社の面接を受けて入社するとします。
幸い、素晴らしい人格を持つ上司がいて、同僚も楽しく生き生きと働ける環境であればいいのですが、ほとんどの日本の職場のほとんどはのほほんとはしていられません。そのままでいさせてはくれません。「ああすべき。こうすべき、もっと頑張れ!」と、常識や業界ルールなど、誰かが広めた物差しに合わせろとあなたをそのままにさせないのです。
人というものをよく観察してみると、簡単に言えばやっていることはご飯を食べて、寝ることくらいなものです。それ以外は言わば遊びしかやっていません。例えば、居酒屋などはたかがお酒を飲んで騒いで飲みつぶれて寝るだといっても過言ではないでしょう。ただ、その大手居酒屋チェーンの社長が「人間はこうあるべきだとか頑張れ!」などと人生論を展開している時点で意味がないのです。
今、引きこもっている人はテレビや周りの人にあまりにも深く洗脳され過ぎました。それまでは純粋無垢な子供だったのに、学校に行くようになって悩むことを覚えてしまったというわけです。つまり、型にはめられてしまったのです。「こういう人になりなさい。こう言う人が立派な人です。」などと、学校の教師や親から口うるさく言われ続け、自分がとるにたらないつまらない存在と信じ込んでしまったのです。
子どもの頃を思い出してみましょう。子どもの頃、あなたは毎日好きなことをやって暮らしていました。感じるままに悩みない時を過ごしていました。あなたの行動原理は、「楽しいから何かをやる」だったはずです。しかし今は、どうでしょう?何をやるにしても、「これは正しいだろうか?これは間違ってるんじゃないだろうか?」なぜだか正義とか常識があなたの行動規範になっています。
今のあなたは、なぜだかわからないけれど、「正しいからやる。必要だからやる。将来のためにやる。」という理屈で動いていませんか?そして、なぜだかどうして、「誰それ有名な人が、偉い人がそう言ってるから」と、知識や権威を頼ろうとしていませんか?
本来何の根拠もないのにあなたを否定してくる社会ですが、人を否定するにはそれなりの根拠が必要なはずです。「ああすべき、こうすべき。そのままじゃだめだ」と。しかし、その知識や権威の物差しや常識の方がまったく根拠がないことが分かります。
おかしな理屈を引っ張り出して否定し、あるがままのあなたを否定するという否定の波が、あなたはを苦しめている正体です。彼らの波に合わせて自分を苦しめるのはやめましょう。あなたを型に押し付けようとする雰囲気をはねのけるのです。
あなたはそんな型には合いません。なぜなら本来、あなたは変幻自在のエネルギー体だからです。そういう波がやってきたら、フルパワーで自分を肯定しましょう。「私は素晴らしい。好奇心旺盛で落ち着いていて、思いやりがあって、人にやさしい。笑顔が可愛い。カッコいい。子どもの頃のあなたは楽しそうに暮らしていたのです。それがあなただったはずです。
それで十分です。人というのはご飯を食べて寝るだけなのに、それ以上何になれというのでしょうか?それで十分なのです。そのままでいいのです。今の状態で十分です。繰り返し言いますが、世の中の否定の波に惑わされないようにしましょう。
やっている仕事はほとんど遊びになのに必死に頑張れますか?居酒屋で死ぬまで働き、頑張れますか?東北や関東でセシウムやストロンチウムなど放射性物質が降る中で頑張れますか?あなたを否定している人や組織をよく観察してみてください。ほとんどの人間が無意識になっています。もう長くはないでしょう。
そうやって生きていれば、ある時、気づくはずです。自分を肯定する勇気とそのままでいる勇気。そして自分を信じる勇気を。
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