日本テレビの「世界の果てまでイッテQ！」で放送された「出川哲朗はじめてのおつかいinニューヨーク」が面白すぎると話題になっています。
そのイッテＱ！では、お笑い芸人の出川さんが海外でいろんなミッションをクリアするために、現地の人々と英語でコミュニケーションをとっていくのですが、想像を超える出川さんの語学力のなさが露呈することになります。番組では、出川さんが生み出す奇妙な英語を出川イングリッシュと呼んでいます。
ニューヨークが舞台となった第１弾では、出川さんに「国際連合本部で限定おみやげを買ってきて」というミッションが与えられました。最大の課題は「国際連合本部」をどのように英訳するのか、という部分。正解はUnited Nation Headquartersですが、もちろん出川さんは知りません。
それでもなけなしの英語力を駆使し、考えたあげく出てきたのが「ワールドホームセンター」でした。これには通りすがりの人も困惑し、さらに電車で「次の駅で降りればいいの？」と聞こうとして出てきたのが、「マイマイ、じゃあネクストでドン？」。これがどういうわけか通じてしまい、無事に目的地に到着したのです。出川イングリッシュの底知れない力を見せつけました。
続いて「自由の女神をリポート」というミッションが課された出川さんでしたが、。「自由の女神（Statue of Liberty）」を「フリーウーマン」と表現したため当然通じるわけがなく、めげずに「フリーホワイトドール」など、頑張って単語をひねり出そうとしました。
しかし、せっかく「スタチューオブリバティー」と教えてくれる人が出現しても、リスニング能力にも難のある出川は「スタジオエブリ？」と聞き間違いをし、めちゃくちゃな英語を駆使しながらも、最終的にはしっかり目的地にたどり着くのだから、大した人物です。
最後に、出川さんに与えられたミッションのうち、奇跡的だったのが「ニューヨークの空母をリポートせよ」というものでした。イントレピッド海上航空宇宙博物館を目指し、持ち前の出川イングリッシュを駆使し、いきなり「Do you Knowスカイ（空）ママ（母）？ 」と秀逸すぎる英語を披露しました。
当然のことながらニューヨークの通行人たちには「I don't kinow.（知りません）」と言われ続け、とまどいつつも「Do you Know English？（英語は話せますか？）」などと言いながら聞き込みを続け、しばらくするとドバイから観光に来ていた男性から空母を意味する「Aircraft Carrier（エアクラフト・キャリア）」を聞き出すことに成功しましたが、ところが出川は「エレクトリック・キャビア」と勘違いてしまうのです。
キャビア（チョウザメの卵）では絶対通じるはずがないのですが、会話を見ていたバスのおじさんがなんと内容を理解し、親切丁寧に場所を案内され、言われたとおりの道を歩くと見事目的地に到着できたのです。
「エレクトリック・キャビア」で「エアクラフト・キャリア」にたどり着くという、これには視聴者からも驚きの声が上がりました。
私はテレビをほとんど見ませんが、出川さんといえば長らくリアクション芸人として活躍してきたは知っていました。その役回りゆえ好感度は低く、5年連続嫌いな芸能人ランキング1位を達成し、殿堂入りしています。憎めないキャラクターで女性を中心に嫌う人も多かったようです。
しかし、「世界の果てまでイッテQ！はじめてのおつかい」内でブロークンな英語ながらも必死に語りかけ、ミッションをクリアしていく姿は好評になり、今ではつたない英語で頑張り奇跡を起こし続ける出川に「勇気づけられた」「英語を勉強する気になる」などの声が上がっているのだというのです。
好感度のほうも上昇しているようで、出川さんの新境地として定着しつつあります。今後も出川イングリッシュで私たち日本人を楽しませてほしいです。
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