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ゾンビ映画が人気なのは、現実的に人々がゾンビ化しているから

7月に映画界を揺るがす大きなニュースがかけ巡りました。映画「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」「ドーン・オブ・ゾンビ」などで今のゾンビを世に定着させたジョージ・ロメロ監督が亡くなりました。

 

私は幼い頃からゾンビ映画が好きで続編をよく観てきましたが、ゾンビという存在は日本経済にとって決して無視できない存在になりつつあります。例えば、ゾンビゲームというのは世界中に多くのファンがおり、ハロウィーンイベントのゾンビ仮装の人気も高まっています。

 

これまで日本でゾンビ映画はマニアックな一部ファンのためにありましたが、2016年に公開された大泉洋さん主演のゾンビ映画「アイアムアヒーロー」は興行収入16億円のヒットとなりました。また、米ケーブルテレビ史上最高視聴率記録を次々と塗り替えている「ウォーキング・デッド」が日本でも人気となっています。

 

2019年にはブラッド・ピット出演映画のなかで最もヒットした『ワールド・ウォーZ』の続編も公開される予定です。このようなトレンドを踏まえれば、日本のゾンビ市場は今後も順調に成長していくことが予想されるのです。

 

そう聞くと不思議に思うのは、なぜ今ゾンビに魅せられる人が増えてきたのかということです。ネット上でも、「ゾンビが大量発生したらどう生き残るか」なんてことを真面目に論じている掲示板などが見られます。その一つに、感染に対する恐怖にあるようです。

 

つまり、ゾンビにかまれた人はゾンビになるというのが基本ルールになっているため、鳥インフルエンザが猛威をふるった2005年や新型インフルエンザが世界的に大流行した2009年には、日本ではパンデミックという恐怖が一気に広まりました。

 

ただ、個人的にはそのような潜在的恐怖もさることながら、ゾンビ映画の父・ロメロ監督が世に伝えたメッセージがここにきてようやく日本人にもピンとくるものとなったからではないかと思うのです。それは、ゾンビとは実は今を生きている我々の姿だというメッセージです。

 

ロメロ監督がつくりだしたゾンビの特性として、生きていた時の習慣が残っているというものがあります。死人となって人間としての理性はないものの、体に染み付いている生活習慣がそのままあらわるという設定なのです。それを踏まえると、理性を失った生きる屍がショッピングモールを目指して、あてもなく徘徊する描写が、何を意味しているのでしょう。

 

休日になると何をするわけでもなく、ショッピングモールにやって来て、食事をしたり買い物をしたりして1日を過ごす私たち現代人の姿とゾンビはほとんど変わりません。ロメロ監督はショッピングモールのゾンビで、過剰消費社会を痛烈に皮肉っていたのです。

 

ゾンビ映画の生存者たちは、生き残るためにゾンビをやっつけるだけではなく、時に他の生存者と食料や武器を奪い合うなど醜い争いを繰り広げるのが定番です。ショッピングモールをさまようゾンビと、生き残るためには共食いも行う生存者、果たしてどちらが人間らしいと言えるのか、と映画ゾンビは私たちに問いかけています。

 

ロメロ監督のゾンビ映画は、ゾンビによって浮かび上がるこの社会の不条理に対して、私たちがどう立ち向かうのかという人間ドラマを描いているのです。なぜ醜い姿をした死人の群れであるにもかかわらず、我々はゾンビの存在に魅せられるのでしょうか。

 

それは、認めざるを得ない時代の現実が投影されているからです。ここ最近の日本社会では、あてなくさまようゾンビの姿とピタッとハマる時代の現実が山ほどあふれています。その代表が社畜です。実は社畜という概念自体はバブル真ただ中の1990年代前半に生まれました。

 

当時は栄養飲料リゲインのCMで歌われたような24時間戦えるジャパニーズビジネスマンという意味合いで、そこまでネガティブな言葉ではありませんでした。絶対的な滅私奉公を強いられるものの、それに見合うだけの対価も得られたということもあったかもしれません。

 

しかし、この失われた20年を経て、ブラック企業問題が注目されるにつれ、現在のように悲壮感漂う搾取される一方の奴隷的労働者という概念へと変わっています。このような社畜のマイナスイメージが定着していくのと歩調を合わせるように、コンテンツとしてのゾンビの人気は高まっているようです。

 

これは、理性なくただ街を徘徊する生きる屍の姿が、働く目的や生きる意味を見失いながらも満員電車に揺られて、社内を徘徊する我々の姿と妙に重なってきたからではないでしょうか。つまり、日本は世界一豊かな社会だと言いながら、実は奴隷にすぎないという時代の現実が浮かび上がってきたというわけなのです。

 

そう考えると、社畜という名の奴隷が悲鳴をあげるこの社会で、ゾンビ映画の人気が出てきているのも妙に納得してしまいます。生前の習慣から、帰宅することなく延々とオフィスに居残り続けるゾンビの群れのなか、パワハラ上司と部下が生き残るために醜い争いを繰り広げる。社畜とゾンビ会社員、果たして人間らしいのはどちらなのでしょうか?

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