今、希望の党の公認問題で民進党との間で大モメになっています。衆議院解散総選挙を前に、政治的大混乱に陥っているわけですが、こうなることが分かっていて意図的に政治的大混乱のショーが演出されたとする見方をすることもできそうです。
一方、連日のようにマスメディアでは希望の党がらみのニュースや話題ばかりになっているため、安倍政権や自民党にとっての森友学園や加計学園といった政治問題や北朝鮮ミサイルの問題が一挙に吹き飛んでしまいました。
私には、小池百合子氏や前原誠司氏、マスメディア、そして自民党すべてが手を組んで演出しているように思えて仕方ありません。それに、希望の党の公認方法がテレビのお笑いバラエティー番組と何ら変わりがないように思います。正直、くだらないことこの上ないわけですが、ただ一点だけ注目すべきことがあります。
それは、民進党代表の前原誠司氏が、民進党から希望の党へ持ち出そうとしている約100億円です。言わずもがな。この約100億円は国民の税金です。これを「希望の党」へ持って行くことに大反対の国民は民進党関係者内でもかなり多いはずです。
憲法9条の改憲反対の国会議員も同じ気持ちなはずです。まして前原氏については、訴訟に発展する可能性もあり、最終的に政治生命をなくすことにもなりかねません。しかし、そのような事には決してならないでしょう。なぜなら、いつもそのようにメディアを使ってされてきたからです。
他方で、民進党の枝野氏が立憲民主党というリベラル新党結成の動きを見せています。さらに、北海道民進は全員希望の党には参加しないようです。今後も政治的大混乱は続きそうです。ついに日本の政治劣化もここまで来てしまいまいました。
政治家ひとり一人が自分の政治的信念までも曲げて、改憲派の希望の党へ入りたいのかとストレートな質問が、あちこちから噴出する事態に発展するかもしれません。一方、この騒ぎに隠れて鳩山元首相の沖縄辺野古座り込みのニュースがありました。
機動隊に囲まれた鳩山元首相は、一体どんなお気持ちで辺野古米軍基地反対の座り込みをやっているのでしょうか。さすがに、日本の元総理大臣に手を出すことはないはずですが、元総理大臣が、こういったことまでしなければならないところに、今の日本の置かれている立場が表れています。
考えてみると、ここ30年の内閣で自民党から政権を奪った民主党の鳩山首相の頃が、一番まともだったような感じさえします。もしかしたら、日本が変わるかもしれないといった希望を感じさせてくれました。
しかし、この鳩山首相を日本のマスコミと官僚は徹底的に叩き、首相の座から引き摺り下ろしてしまいました。そのマスコミが、今度は小池百合子と希望の党を応援しているのです。とても分かりやすい話になっています。
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