ビットコインなど注目度が高い仮想通貨についてはこれからある程度上昇するとは思いますが、価値自体はある時期(2019年後半頃)に来ると減価されるのではないかと思います。
まずご理解いただきたいのは、この世にある富の量(価値の量)は実は数百年も変わっていないという大原則があるということです。そして、これを世界中で維持するため日々活動しているのがIMF(国際通貨基金)やBIS(国際決済銀行)などの国際金融機関です。
仮想通貨というのは、ドルや円などの紙幣とは一線を画す通貨ではありません。それよりも重要なのは金(ゴールド)の存在です。なぜなら、富の量(価値の量)を最終的に担保しているのが金(ゴールド)だからです。世界には様々な金融商品や通貨がありますが、究極のところ全てが金(ゴールド)、しかも物理的な金塊の量に紐づけられていることが分かっています。
例えば最近、みずほ銀行+ゆうちょ銀行+地方銀行連合が打ち出した仮想通貨Jコインですが、確かにJコインは独立した通貨であるように見えます。しかし、みずほ銀行の説明では、「Jコインは日本円にペッグ(固定)される」と述べられています。
一方、その日本円の価値はどのようにして担保されているのかというと、結局は日本銀行が持っている金準備と日本銀行が持っている日本国債を発行している日本政府が持っている金準備によって担保されていることが分かります。
つまり、ビットコインのような仮想通貨が発行主体となっているのが銀行ではないことから、あたかもこの金(ゴールド)の呪縛から逃れているようにも見えるわけです。しかし、実際には同じことが言えそうです。なぜなら、ビットコインも結局は何らかの普通の通貨と交換されて使われているからです。
その結果、ビットコインもJコインと同じ原理が働くことになります。最終的には、日本銀行が持っている金準備に裏付けられた通貨といつでも交換できることこそがビットコインが使われる最大の理由であり、一部で語られているようなコンピューター・システム(ブロックチェーン)上の相互信頼などではないことが分かります。
そもそも、世界経済の総本山であるイギリスのロンドン・シティ(City of London)が打刻されるべき金(ゴールド)を認証することによって、世界全体の富の量は究極において決められているというわけです。
そして太陽の異変に伴う寒冷化によってデフレ縮小化が今後さらに起きてくれば、そこでは通貨がたくさん必要ではなくなり、それを担保している金(ゴールド)の量も減らすということになってきます。そうなった時、仮想通貨の価値も減ることになるというわけです。
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