求人をあきらめた失業者のことを「ミッシング・ワーカー」というのですが、この数字は総務省統計の失業率には反映されていないわけです。
そもそも日本の人手不足の原因というのは、このミッシング・ワーカーがすでに100万人を越え、未だに増え続けていることです。いわゆる8050(親80代=子50代)問題で、この人たちは親が年金を貰えなくなったとしても、復職する意志も能力もないために自動的に生活保護者になるというわけです。
そして、7040(親70代=子40代)問題では現在40代の人たちはこの予備軍となっています。さらに、この下の層(30代以下)では、子育ての放棄や虐待問題などで、とてもではないですが日本の人口が増える要因はありません。
2015年の国勢調査を調べてみると、出産期の女性(25-39歳)は、1087万人であったわけですが、それが22年後の2040年には約25%も減少し、2065年には約45%も減少する見通しになっています。要するに、これから日本の人口は増えることはないということです。
一方、死亡者数は、2040年にピークを迎え、年間168万人が亡くなる見通しです。今から22年後のことですので、私が現在45歳ですから、ちょうど70代手前の頃です。高齢社会の特徴としては、
1.80歳以上の高齢者が増える 2.特に女性の高齢者が増え、半数は90歳以上になる 3.一人暮らしが増加し、2040年には女性のうちの25%になる 4.貧困層が増加し、非正規雇用者の高齢化が進む
つまり、7040(親70代=子40代)問題というのは、20年後には、2042年問題となり、いまの40代(団塊ジュニア世代)の人たちは、「失われた20年」のど真ん中の人たちであって、その多くが同居している親の年金に頼って生活していますが、親が他界するとすぐにでも生活が破綻し、生活保護が必要になるために国は年間20兆円が必要になるわけです。
今後、日本は戦略的に「デフレ縮小経済」に合わせて政策を行うことが重要になる中、まずはコンビニや工場などのシフト制勤務による24時間社会からの脱却と国際分業の徹底、そして非居住エリアを明確化することなどが必要になると考えられます。
また、歴史を振り返ってみても、戦争経済に突入していくことが避けられなくなることから、明治から昭和初期に当たるような徴兵制の復活が試される可能性があります。つまり、これ以上自主的に働かないなら、国が無理矢理雇用を創るということです。
現在の状況をどう考えても、一番の雇用というのは「国防=徴兵」しかないわけです。つまり、国が働きたくない人間を生活保護で養うくらいなら、「国に命をかけてください」という発想です。ここまで来ると、生活保護をもらう代わりに自由を拘束されるか、国防の一端を担いつつ自由を手にするか、の選択しかないように思われます。
一方、現在のヨーロッパでは、イスラム系の移民によって各国がイスラム化しているという報道が目立ってきました。さらに、北アフリカからの移民もヨーロッパの福祉国家の福祉制度に乗っかってやろうとして移民が増えているようです。
そのような状況の中、どさくさに紛れて貧困層の移民も多数いることから大都市を中心に乗っ取りを企てているというわけです。しかも、そもそもヨーロッパは人口が少ないため、人口の逆転現象は社会のイスラム化を引き起こしています。このままでは、福祉制度自体もイスラム系移民のために破綻は免れないはずです。
スウェーデンではここ数年で急激に犯罪率が上がり、デンマークでは社会保障システムそれ自体が破綻しつつあるようです。そこで、移民の入国制限を設けることにしたというわけです。
一方、日本では移民と研修生の境界が曖昧で、特別在留許可もありますが、これが南北朝鮮統一となった場合、これまで当たり前の存在としてあったはずの日本そのものが物理的に消滅してしまう可能性さえあるということです。
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