Atlasマンツーマン英会話

 

アメリカの覇権放棄による米ドルの終焉と中国による人民元建て原油先物取引の開始|Atlasマンツーマン英会話

札幌、東京、横浜、名古屋、栄や金山エリア、大阪梅田エリアのマンツーマン英会話

Atlasの特徴レッスンコース・授業料一覧スクールを探す無料体験レッスン子供英会話Atlas KID'Sオンライン英会話

ホーム > すべての「人」へ、今、起きている本当のことをあなたに

アメリカの覇権放棄による米ドルの終焉と中国による人民元建て原油先物取引の開始

アメリカのトランプ大統領は、大統領になってから1年と3ヵ月が経ちました。これまで世界にとって、トランプの最大の特徴は「アメリカの覇権主義の放棄」のように思います。

 

第2次大戦後にアメリカが覇権国(Pacs Americana)になって以来、わざと覇権主義の放棄に繋がるような動きを、就任直後からやり続けた大統領は長い歴史の中でもトランプ大統領だけです。世界は、トランプ大統領のやり方に怒ったり、衝撃を受けたりしつつも、アメリカ抜きの世界体制に順応したり、新たな世界秩序を自分たちで作らざるを得ない状態に追いやられています。

 

世界は、今年も来年も、そしてクリティカル・イヤーと呼ばれる2020年もトランプ大統領がさらにアメリカの覇権主義の放棄を進め、理不尽な敵視策で行っていくものと思われます。トランプ大統領が大統領就任後まず行ったのは、TPPの貿易交渉からの離脱とNAFTA(北米自由貿易協定)の再交渉決定といった、国際経済・貿易の分野でした。

 

当然、国際政治や安全保障の分野では、これまでアメリカの中枢を牛耳ってきたディープステート(軍産複合体)からの強い抵抗があり、トランプ大統領は苦戦していますが、経済分野ではすんなりと覇権放棄が進んでいるように見えます。

 

TPPは、日本とオーストラリア主導でアメリカ抜きのアジア太平洋貿易圏が作られようとしています。調印に賛成していないのは、アメリカとNAFTA再交渉を抱えるカナダとメキシコだけになっています。

 

カナダとメキシコはTPP11に依存する度合いが高くなり、NAFTAの崩壊はアメリカの覇権放棄の動きを象徴しています。そして、TPP11はアメリカの覇権放棄を受けて他の諸国が自立したアジア太平洋貿易圏を作って世界を多極化していく流れを象徴しています。

 

現在、TPP11はイギリスも加盟を検討しており、アジア太平洋の自由貿易圏であるTPP11に、大西洋に位置するイギリスが加盟すること自体おかしいことですが、イギリスは多極型の新世界秩序に向けてすべての対極と協調関係を結び、多極型の世界運営の顧問のような役割を果たすことを目指しています。

 

アメリカ以前の覇権国として、近代の外交や報道、基軸通貨体制などを発明したイギリスは、元覇権国として今後の多極型世界でも黒幕をやりたいというわけです。イギリスは中国が2015年に中国による地域覇権的な国際金融機関であるAIIB(アジアインフラ投資銀行)を設立することを決めた時にも、アメリカの批判を無視して参加しているわけです。

 

一方、その中国はアジア太平洋貿易圏の先駆的な多国間経済体制としてTPP11には入っていませんが、上海市場でいよいよ原油先物取り引きが始まりました。人民元建てとすることで、米ドル一辺倒の原油取引に風穴をあけようとしています。

 

さらに、諸外国を取り組もうと税優遇を導入し、市場参加者を増やし、原油価格に中国の需要を反映しようとする思惑も見え隠れしています。しかし、流動性の確保など課題も多いことがわかっています。

 

中国、3月末に人民元建て原油先物を上場へ
2018年2月9日の日経新聞へのリンク画像です

 

実際、現在のアメリカは輸入が80兆ドルも上回っている世界一の借金大国です。グーグルやアップル、そしてアマゾンなどハイテク大企業が多く存在するイメージがありますが、それはアメリカのシリコンバレーにあるIT企業であって、グローバル多国籍企業として海外にオフィスを構え、節税に力を入れているだけです。

 

しかし、本当の意味でのアメリカは自動車や電気製品、食料品などありとあらゆるものを海外から輸入しています。完全な輸入超過大国とも言えます。これまでアメリカが覇権国でいられたのは、米ドルが基軸通貨であったからです。

 

この45年ほどでアメリカ連邦政府は、毎年のように大量の米ドルを印刷し、市中にばら撒いてきました。そのためにこれだけの借金をしようともハイパー・インフレに陥ることなく、そしてデフォルト(国家債務不履行)をも逃れてきたわけです。

 

その理由は、世界中の人々が米ドルを世界で最も価値のある通貨だと考えていたからです。だからこそ、アメリカのように借金大国でもペトロダラー(米ドルでしか原油が買えない)体制を維持するうちは米ドルは紙屑になることはなかったのです。

 

これまで世界各国でサウジアラビアなど中東諸国から原油を購入してきました。そしてその決済手段として米ドルのみということで行われてきました。イラクやクウェート、アラブ首長国連邦などでもまずは自国の通貨を米ドルに交換し、石油を買わざるを得なかったわけです。

 

これをペトロダラーと呼んでいますが、ペトロ(石油)と米ドルをくっつけた造語です。世界中の人々が石油やガソリンを欲しがる限り、米ドルと交換するしかないため米ドルの価値は大きく下落することはありません。

 

つまり、米連銀(FRB)が米ドルを大量に印刷したところでインフレになることはありませんでした。一方、産油国は米ドル決済のために大量の米ドルを持つことになり、何かで運用しようとします。そして実際に、その米ドルで米国債を買う、要するにアメリカにお金を貸すことになります。

 

これが基軸通貨の米ドルが持つペトロダラー・システムであって、世界一の借金大国であるアメリカは維持されているわけです。石油と通貨がペッグされた価値がアメリカに還流することでどんなに米ドルを使おうが、価値が回って戻ってきます。

 

しかし、この米ドル価値維持システムに中国が人民元を使い、ペトロダラーに対抗するペトロ元(ユアン)システムが始まりました。それが人民元建て原油先物の上場です。これでは今後、アメリカは米ドルの価値をこれまでのように維持できなくなるはずです。

 

いよいよ世界的に方向転換が始まったということですが、お金の価値そのものが大きく変わろうとしています。

 Atlas CEO ピーター・ヨネナガが教える「倒産・休廃業(解散)を防ぐ英会話スクールの経営分析コラム」 Atlasマンツーマン英会話への転校をご希望の方に「大手英会話スクールのやめ方・中途解約方法」
生徒さんの声レッスン体験談
入会までの流れはこちら
無料体験申込はこちらから
ページのトップへ

Copyright Atlas Corp.All right reserved.