欧米の科学者たちは、「今年は大地震が2倍起きる」と警告しています。それは赤道の収縮のせいであって、地球は少し遅く自転しているというわけです。これにより、2018年にM7以上の地震が2倍も発生しているということです。
当然、私たちは気付いていませんが地球は少し遅くなっているようです。地球は通常より数千分の1秒ほど遅いペースで自転しており、地球の地殻下にあるマントルと核だけでなく、海流や大気の変化によって、地震が起きることを心配している地質学者の研究チームもそう語っています。
コロラド大学で地震の研究をしているチームは、自転速度が数年にわたって遅れると、その間に地球の内部が収縮すると語っています。それに合わせて赤道も縮み、収縮した赤道に合わせてスリムになるのではなく、互いに押し合うと説明しています。
さらに、高周波地震の発生が少ない状態で5年が経つと、このプレートの押し合いの影響が世界中で感じられるようになり、2018年から2021年の今後4年にわたって、毎年平均20回の大地震が発生すると見ているようです。
一方、モンタナ大学で地質災害を研究するチームは、地震が頻発する可能性が高いことを警告するレポートを書いています。地球の自転が常にあらゆる理由で変化することを覚えておくことが重要だとされており、嵐や積雪、海流のパターン、全てが影響を及ぼす可能性があると説明しています。
両大学の研究者チームは、地震多発地帯の都市計画の担当者や政治家が彼らの警告を聞き入れ、早急に建物の耐震補強や緊急対策の改訂を行ってもらいたいと話しています。また、家族や友人など愛する人たちと災害の備えについて話すよう、人々にアドバイスしています。
そういう状況にある断層が存在するのは、日本も同じかとも思います。マグニチュード9以上、震度7以上の大地震はいつか起きることには起きるわけですが、それがいつかはわからないというだけで、これまで私たちはそういう場所の上で生活し、様々な文明を築いてきました。
そして、おそらく今は築いてきたこの文明の衰退か崩壊の局面へと、まさにスロースリップしている段階の時代だとは思うわけです。それでも地震だけなら乗り越えていけるはずであり、実際、日本の国家としての歴史はそういうものでもあるということです。
ただ、2018~2020年の間には大地震だけではなく、「複合的に様々なことが起きる」となれば、明らかに大変な時代になっていく可能性もあるのかもしれません。その複合的に様々なことが起きるということが予測される方向は多岐にわたって存在していることから、私たちはそういう時代に生きています。
しかし、今後何が起きたとしても、それは現代の人類の生活を見つめ直すという機会にもつながることではないかと思う部分もあります。なぜなら、多くの人たちが人生を見つめ直す時間も何もないほど私たちは何かに追い立てられた生活をし過ぎているからです。
穏やかに改善していくという方向があれば一番いいのですが、過去の歴史を見ても、あまりそういうものは見当たらないのがこれまでの傾向ではあります。
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