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学校の部活文化が社畜根性を植えつける

私は、途中から小学校・中学校とアメリカの現地の学校に通っていたため、そもそも部活動というものには縁がありませんでした。しかし、14歳の時に日本に一時帰国し、帰国子女扱いで日本の高校に入学することになり、高校時代は空手道部に入っていました。

 

通常、スポーツや武道というのは心と体を健やかに成長させるものですが、その反面、学校の部活動は生徒に社畜根性を植えつけている側面があると思うわけです。部活動では人間関係を学んだり、ルールを学べたりもしますが、実際に甲子園やインターハイ、国体などで活躍する選手は一握りしかいません。それなのに、多くの学生が貴重な時間を捧げているわけです。

 

それが決して悪いとは思いませんが、部活動という制度があることでもし将来的に社蓄が生まれるのであれば問題だと思います。部活での一部過酷な理不尽さに慣れた学生は、社会人になって社畜予備軍になのかもしれないということです。

 

1990年代中盤までの日本は、就職すれば会社が定年まで面倒を見てくれて、年数にしたがって賃金も上がるという完全年功序列システムが主流でした。しかし、2000年代に入り現在まで、それもほぼ崩壊しつつあります。

 

それなのに学校の部活では、いまだに伝統的な先輩・後輩システムが残っています。以前よりは上下関係が緩い部活動もあるようですが、基本的にすべてを仕切るのは先輩側と決まっています。後輩は先輩に挨拶し、何かあれば後輩は先輩にそのことを報告するというものです。

 

同じように、会社では年功序列システムはすでに崩壊しているにもかかわらず、いまだに学校の部活では年功序列が根付いています。例えば、野球部の場合、実力があっても1年生は無条件で玉拾いからさせられ、部長は基本的に最高学年から選ばれています。つまり、学校の部活動の中ですでに「上の命令には従え」と刷り込まれているわけです。

 

当然、学校の方針や部活への本気度によりますが、部活動では子どもたちに多くの苦難を味わせることがあります。そういう時は「困難は耐え忍べ」と教えられることになります。中学生・高校性は多くの場合、純粋で素直ですから素直に理解しようとします。これは、世界的に比較すると学校教育という名の洗脳に近いものがあるように感じます。

 

こういう考え方を経験していると、やがて大人になった時も自分で逃げ道を塞いでしまうことになりかねません。実際、社会人になれば耐える必要のない理不尽や逃げる方が良い困難もあります。それでも部活動という狭いコミュニティーでは、「それに立ち向かえ」と言われるわけです。

 

日本の学校の部活動というのは世界的にもかなりユニークな制度で、大会に向け目的を掲げ、湯水のように時間を費やすことが当然となっています。それはやりたいからという、単純な気持ちで正当化されているようにも見えます。

 

特に、野球やサッカーなどの団体スポーツでは、皆で目的を成し遂げるために自分の時間を犠牲にする、という意識が育つのを目的にしている部分もあると思います。一方、空手や柔道などの個人競技では自身の努力やセンスなどが重視されています。

 

しかし、学生の本分は学業であり、部活に入ると、朝練、昼練、放課後練、土日練と膨大な練習時間を捧げることになります。合理的で緩いところもありますが、基本的に理由のない休みというのは禁止になっています。

 

部活に入れば多くの場合、自分の時間よりも部活のために時間を使うしかなくなり、それが当然になると、「会社でも自分の時間を犠牲にして仕事すべき」とを受け入れてしまうようになるかもしれません。それは、やはり集団行動に原因があるように思います。

 

部活動に本気になればなるほど、常に一緒にいる人も部活関係がメインになり、朝から晩まで、土日も含めて常に一緒にいることになります。そのような中、「皆で同じ目標に向かう」という共通意識が働き、閉鎖空間が生まれ、それを結束と呼ぶようになるわけです。そして一度結束したからには最後、集団のために個を犠牲にしなければいけなくなります。つまり、部員全員と同調しなければならないわけです。

 

私の所属していた高校の空手道部では、当時、私が1年生の時に2つ上の先輩たちが全国大会に出場するほど活躍していましたが、1つ上の先輩たちは体が小さく、心も技も未熟なため、10人以上いた私たち1年生が一斉に部から追い出すような形で退部されていったのを今でも覚えています。

 

かろうじて髪型は坊主ではありませんでしたが、長髪は禁止だったと思います。髪型で実力は変わりませんが、別に深い意味などなく、今振り返ってみると単に武道だからという理由だったと考えられます。

 

理不尽で納得いかなくても、結束というしがらみに囚われた閉鎖空間ではそれが当然の常識としてまかり通ることがあります。その後、20年以上が経ち、私は当時のチームメートとほとんど会話をした記憶はありませんが、最近、なんと大会の敗者であったチームメートたちは地元で子どもたちに教えるために地元で空手道場を開いていることがFacebookでわかりました。

 

ちなみに、私が知る限り欧米諸国には部活動というものはないと思います。その代わりに地域ごとに市民団体があります。これは子どもだけはなくて、多くの学生や社会人も参加することができました。

 

私が住んでいたアメリカやドイツでは、多くの市民団体があるので、学生はそれぞれ自分の考えやレベルにあったチームに入ります。子どもから大人まで、みんなで同じ場所で練習するところもありました。

 

本気でやりたいならより強いチームに入り、趣味程度なら習い事レベルのチームに入ることもできました。嫌になれば自由に違うチームに移籍することもでき、練習で夜遅くなれば同じチームの大人が車で送ってくれたのを覚えています。アメリカの場合、特に学業優先の考えがしっかりしているように思いました。

 

このように市民団体が運営するスポーツチームというのは、学校とは少し違う環境で多くの人と関わることができます。日本のようにそもそも先輩という概念がないため、一番の古株の人も積極的に準備や片付けをします。

 

私は、部活動に青春を捧げた人たちを否定するつもりはありません。一口で部活動といっても活動頻度や濃度も違いますが、部活動という下地があることから、社会人になったときの理不尽さも受け入れてしまうのではと思うわけです。どう考えても、先輩・後輩システムとうのは社畜のような考え方に思えるのですが、今でも学校の部活動ではそれが当たり前と聞いています。

 

当然、部活動も千差万別ですが、閉鎖空間でいまだに古い習慣にしがみついてるシステムは、多くの学生に社畜根性を植えつけていると思うわけです。今後は、部活動という閉鎖空間の闇によって社蓄予備軍が増えないことを願っています。

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