⑤ 従業員が会社と共に成長することを保証する
ヨネナガはまた従業員との長期にわたる信頼とロイヤリティに基づいた関係を望んだ。ヨネナガは「倫理要綱」を、従業員に対するポリシーをこう書いている。
「あなたは正直で公平な会社に働いているとの革新を持たなければなりません。あなたは能力の限界まで、会社とともに成長することが許され、勇気づけられ、時にはそれが苦痛になることがあるかもしれないということを、あなた方それぞれに確認しておかなければなりません。
あなたが働いた分、あなたの住んでいるエリアで、業界最高の賃金をもらわなければならないと信じています。
あなたは会社に貢献する機会を与えられなければならないと信じています。そうすることによって、会社が繁栄する時、あなた方も共に繁栄するからです。あなたは自分自身が信じていることを自由に表現しても、決して逆襲されたり報復されたりすることはないと信じています。
あなたは自分の仕事に従事できて幸せを感じるべきだと信じています。あなたの職業は生活のための手段であり満足の源でもあります」。
この文章には、ピーター・ヨネナガが築きあげた従業員への「思いやり経営」の思想が繁栄されている。この10年でこのような経営思想に立った英会話スクールは多くはなかったのではないか。
しかし、このような経営思想に立って英会話スクール業界で成功した企業はそう多くなかったようである。
⑥ 「他の誰からよりもピーター社長から学んだ」Atlasの社員たち
「私は2000年にスタートさせたAtlasマンツーマン英会話から、いやピーター社長から、他の誰よりも多くを学びました。私は多くのアイデアをピーター社長から盗みました。本当は「借りた」と言いたいのですが、私は今後私自身が自分の英会話スクールを経営していくのに十分に勉強になりました。
物事を知れば知るほど慎重になり過ぎて、かえって無駄な費用や時間をつぎ込んでしまうのだが、新しい事業や企画を立ち上げ運営するとなると、顧客を集めて、会員にし、その会員の選択肢を増やすために英語以外の外国語コースを増やし、教室内で心地よく過ごしてもらうためにきらびやかな飾り付けや販促物を置くのが通例である。
しかしながらAtlasマンツーマン英会話は、会員制語学スクールの基本的な考え方である削除思考を常に実行している。
このように、ピーター・ヨネナガの既成の英会話スクールであれば、たいていの人がとらわれてしまいそうな既成概念をはじめから持たず、常に革新的に物事を考える人なのだ。
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