勉強、仕事と追い立てられてきて、その上、英語。たしかにしんどいかもしれませんね。でも、ちょっと視点を変えて自分を見てみましょう。「必要があって英語を勉強」ということは、海外出張か何かでしょうか、それとも外国の企業相手に取引をすることになったのでしょうか。いずれにしろ、客観的にはかなりカッコいい状況と言えるでしょう。
こう言っている人はかなりいます。「英会話勉強しているけど、取り立てて必要性もないから身が入らなくて」とか「外国人の彼氏でもいたら一気に進みそうだけど」です。
そういう人たちは、あなたが「英語の必要がある」という環境に身を置いていることを知ったら、口々に「いいなあ！」「うらやましい」と言うに違いありません。
「私ってすごい、エリートなんだ」などと鼻を高くする必要はありませんが、ここは「自分はみんなよりちょっとリードしてるんだ」と思って、少しくらいはひそかに、良い気分に浸ってみてもいいのではないでしょうか。たまには、「いや、ちょっと仕事で英語がいるもんで」などと周りに言ってみてもＯＫだと思います。
そうやって、良い気分になってから始める英語学習には、義務的にやっていた受験勉強や仕事内の業務とは、まったく別の楽しさがあるはずです。しかも、その先にはその英語を使って活躍する舞台まで用意されているのですから、その未来を想像することで、良い気分はますますアップすると思います。
スイーツ好きの女性の中ではよく「食後のデザートは別腹」などと言いますが、良い気分で行う語学学習もやっぱり、受験勉強や業務とは別腹です。これまでつらい受験勉強や資格取得のための勉強でエネルギーを使い果たしたから、もう余力や気力が残っていないと同じ器で考える必要はありません。
ところで、世の中にはあなたとは逆に、「いやあ、仕事で英語が必要なんだよね」と自分の恵まれた状況をことさらに自慢する人のほうが多いような気がします。こうやってあまり良い気分になり過ぎると、それはそれでまた実際の英語学習には支障が来たすのではないでしょうか。周りから「カッコいい！」と言われるだけで満足してしまい、逆に学習意欲は失せてしまうからです。
そういう意味でも、あなたのように「あ～、仕事で英語かあ」とちょっとうんざりしながら始めるぐらいが、実は学習には最適なのかもしれません。
これまでの勉強と、これからの英会話学習は「別腹」。きれいな夜景を見ながらデザートを食べる感覚で、エレガントに楽しく。これが受験勉強や仕事でお疲れのあなたに合った勉強方法。そんなあなたを見て「恵まれてていいなあ」と思っている人も多いことも、お忘れなく。
おとなになってからの英語学習は、甘いデザートのようなもの。別腹感覚で楽しんでください。 |
