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TOEICのアイデアはアメリカではなく、日本で生まれた① 会話中心の英語力が必要に|Atlasマンツーマン英会話

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TOEIC L&Rテストで英語の4技能を効率的に学ぶ

01.TOEICのアイデアはアメリカではなく、日本で生まれた①
会話中心の英語力が必要に

日本で初めてTOEICが実施された1970年代は、日本の商社や貿易会社が外国との取引に国際電話を使い始めた頃でした。それまではテレックスという機械での交信が普通でした。テレックスというのは、キーボードの付いた電話という形態で、送る側が電話と同じように番号で相手を呼び出します。

 

電話で直接話をするわけではありません。送りたい文をキーボードで打って送信します。すると、相手のテレックスが英文を印刷をするという方式です。通信費は高額でしたから、通信費を節約するためにさまざまな略語が考案され、短い文章で内容伝える工夫がなされていました。

 

ちょうど今のツィッターで略語がよく使われるのと同じような発想です。私も、大学時代にテレックスについて習いました。テレックスは音声による会話ではなく文字での通信ですから、英会話能力よりも「読み書き」のほうが重要とされました。そのため、貿易会社や海外との取引がある企業には、外大出身者や英文科出身者たちが多く採用されていたわけです。

 

1970年代に入ると、国際電話を使ったコミュニケーションが盛んになってきます。また、ドルショックなどで円高になり、海外へ渡航してのビジネスも行われるようになり、世界に通用するコミュニカティブ英語能力、特に英会話能力が必要になってきました。

 

そうすると、それまでの「読み書き」主流の学校英語だけではビジネスをスムーズに行うことがむずかしくなり、入社後に社員の英語研修を行うようになってきます。社員の英語研修が盛んになり、社員の英語能力(特に会話能力)向上を痛感し始めた企業は、社員に英語研修を施すようになります。

 

そして、次第に自社での研修ではまかない切れなくなり、外部の英語学校や研修担当会社に英語研修を委託するようになります。研修会社では、いろいろなメソッドを構築したり独自の教材を開発したりして、自社の研修成果をアピールしました。

 

研修の成果を検証(実証)するために、研修ではたいてい、研修前テストと研修後テストを行います。こんな中、研修前テストを難しく設定し、研修後テストを易しくして、いかにも研修の成果が上がったかのように見せかける研修会社が現れてきたりしたのです。 このように研修後のテストを易しめにしておくと、当然、成績が上がったように見えますから、「当社の研修はすばらしい」とアピールできました。

 

しかし、これでは研修成果を正確に測定することはできません。正確なモノサシとしての英語能力テストが必要と、この状況に危機感を抱き、「科学的に英語教育の成果を測定できるシステムが不可欠だ」と考えた会社がありました。

 

今ではなくなってしまいましたが、1970年代には2,3社が、世界に共通する英語能力判定テストを作ろうと考えました。彼らは日本の企業や日本人が、しっかりと世界とコミュニケーションを図れるようになるためには、これまでのような、暗闇の中を手探りで進むような英語学習ではなく、学習目標をはっきりと設定でき、進歩の度合が科学的に確立された学習システムが必要と考えました。

 

そのためには、国際的に通用する揺るぎない物差しで正しく測れるテストがなければならない。当時、日本で実施されていた主要な英語のテストは英検でした。ただ、英検は日本語を含む英語のテストで、合格・不合格で判定します。

 

しかし、この教材制作会社らは、学習目標をはっきりと設定でき、進歩の度合いが科学的に確立された学習システムを構築するためには、スコア判定でなければならないと考えていました。当時の英語のテストで唯一スコア判定するのはTOEFLでした。

 

しかし、TOEFLはすべて英語で行われ、アメリカやカナダの大学に入学して、その後しっかりと学業を修めていくだけの英語力と知識があるかどうかを調べるテストで、一般の日本人の英語力を測定するにはそぐわないテストです。しかも、海外の大学が求めるスコアを取得し、一度入学してしまうと再受験の必要がなくなりますから、合格・不合格のテストと同じ役割を持つテストということになります。

 

今や世界中の国が、ビジネスであれ芸術であれ、また科学の分野であれ、お互いにコミュニケーションを図りながら一緒に仕事を進めなければならない時代になりました。そして、そのコミュニケーションの道具は、いまや国際語となった英語であることに間違いありません。

 

当時、ETSはTOEFLという英語テストを長年実施して、その膨大なデータベースを持っていましたので、これを活用してTOEFLとは違う一般社会人やビジネスマンを対象にした英語のテストを作ろうとしていたのです。もしテストを作るのなら日本がその実験場になって開発するのが最も効率的なことは誰もが知っていたわけです。

 

最初のETSの反応はやはり、「何も新しいテストを作らなくても、TOEFLという立派なテストがあるから、それを使えばいいではないか」というものでした。しかし、日本側は、 「日本や世界のビジネスマンの英語力は、TOEFLでは測れないものが多い。例えば、TOEFL PBTで400点以下は無意味。世界のビジネスマンの英語力を正確に測るテストが必要」と考えていました。

 

「TOEFLがあるからそれを使えばいいではないか」というETSの提案を断り、どうしても新しいテストが必要と言った日本側の判断はとても敬服できるものです。なぜなら、テストというのは、それぞれ明確な目的がなければなりません。TOEFLでは駄目なのは、TOEFLはほとんどの日本人の英語力は測れないからです。

 

つまりTOEFLでは日本の高校生の英語は判別できないのです。昨今、高校生の英語力をTOEFLで測ろうとしたり、大学入試にTOEFLを採用しようとしたりする動向が見られますが、これは無意味なことです。

 

ETSの発表によると、「TOEFL PBTでは、450点以下は測定不能」となっています。PBT 450はiBTでは45点以下です。ある高校でTOEFLを使って高校生の英語力を測定したところ、45点を超えた生徒は一人もいなかったそうです。つまり、TOEFLでは英語のできる生徒とできない生徒の判別ができなかったということです。

 

このようなテストですから、高校卒業時の英語力を測定する大学入試にTOEFLを使ったとしても、受験者の優劣を測定することができないということになるわけです。そして、TOEICの最初の交渉では、ETS側にあまり理解してもらえませんでしたが、その後も何度もETSに出向き、新しく作りたいテストの違いを根気強く説明したのでした。

 

ETSからも担当者が来日しています。最初の訪問から1 年後くらいに、ETS側から「それでは、作りましょう」という連絡が来ました。TOEICに盛り込まれたアイデアの一部を紹介すると、

 

① 図式や表などを読み解く力、プレゼンテーションの理解力を測る。
② 写真を見て描写したものが理解でき、同じく描写できる能力を測る。
③ アメリカの大学で読むような膨大な長文は不要。簡潔にまとめたものを読んで、その内容が理解できる英語力があるかどうかを測定する。
④ 必ずしも口語的である必要はない。

 

ETSでは、このあと問題作成、さまざまな裏付け・検証調査などをを行い、1978年にTOEIC(Test of English for International Communication)という名前のテストが完成します。そして、1979年12月、第1回TOEIC公開テストが実施されました。

 

そのときの受験者数は、わずかに2,000人程度だったそうです。ちなみに、IIBCによると2014年度の受験者数は、公開テスト(SP = Secure Program)と団体受験制度(IP = Institutional Program)を合わせて240万人です。

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