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TOEICのアイデアはアメリカではなく、日本で生まれた④ TOEICスコアの意味するもの|Atlasマンツーマン英会話

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TOEIC L&Rテストで英語の4技能を効率的に学ぶ

04.TOEICのアイデアはアメリカではなく、日本で生まれた④
TOEICスコアの意味するもの

TOEICには、何級とか合格・不合格といった評価はなく、受験者の英語能力をスコアで評価します。スコアは次のとおりです。

 

リスニングスコア=5点~495点
リーディングスコア=5点~495点
トータルスコア=10点~990点

 

リスニングスコアとリーディングスコアの合計がトータルスコアです。トータルスコアの最低点は10点です。もし全問不正解の場合でも10点です。ただ、マークシートにまったくマークをしないまま提出すると0点になることもあるそうです。

 

そして、スコアは5点刻みです。ですから、534点とか628点のような、末尾が0や5ではないスコアはありません。スコアは、トータルではなくセクションで見る。TOEICのスコアを考えるとき、多くの人がトータルスコアだけを気にしているようですが、実はリスニングとリーディングに分けて考えるべきです。

 

TOEICには、リスニングセクションに100問、リーディングセクションに100問の計200問あります。200問で5点刻みですから、1問あたり5点ということになります。200×5 =1000で、満点は1000点ではないかという感じですが、990点なのです。

 

これはコンピューターの処理能力と関係があります。TOEICを開発していた1970年代は、コンピューターの処理能力はまだまだ低く、満点を1000点にしてしまうと桁が1つ増え、それだけ高度なプログラムを構築する必要が生じることになります。

 

滅多に出ない1000点のためにプログラム開発で4桁を計算するプログラム作りに苦労するくらいなら、満点を495+495にし、トータルスコアを3桁のままの990点にしておくほうが現実的だったというわけです。割と単純な理由からだったわけです。

 

「1問あたり5点」だと書きましたが、これは正確ではありません。パート2の「応答問題」を除き、すべてのパートの問題に(A)、(B)、(C)、(D)という4つの選択肢がついていますから、正解が均等に散りばめられていたとすると、(A)の正解が4分の1の50問くらいあることになります。

 

1問あたり5点だとすると、50×50×5=250 で、ただやみくもにマークしても250点が取れるということになりますが、果たしてそうでしょうか。もちろん、ふつうの定期テストの採点方法が公表されることはありませんが、次のデータから推し量ることはできます。

 

私は以前、TOEIC公開テスト問題集に携わったことがあり、解説を書いたことがあります。その際にアイテム・アナリシスのデータやスコア換算表などが支給されました。こうしたスコア換算はテストによって違いますから、すべてのテストでこのようなスコアになるわけではありませんが、ポリシーそのものは同じです。

 

このスコア換算表で見る限り、すべて同じ記号にマークした場合、正解は25ですから、実際のリスニングスコアは45点で、リーディングスコアが35点です。つまりトータルスコアは80点です。「コミュニケーションができるまでに至っていない」と評価されるレベルEですらトータル220点ですから、80点の英語力は推して知るべしです。

 

TOEICにはリスニング部門とリーディング部門だけで、スピーキングテストやライティングテストはありません。リスニング部門とリーディング部門しかないTOEICで、スピーキング能力やライティング能力がどの程度まで測れるのでしょうか。

 

ETSが行った検証 ETSでは、1979年に第1回の公開テストを実施するにあたって、リスニングスコアとスピーキング能力、リーディングスコアとライティング能力との相関関係を調査しました。その結果、TOEICのリスニングスコアとスピーキング能力の相関係数は0.83でした。

 

そして、リーディングスコアとライティング能力の相関係数は0.74でした。相関係数1.00が完全な相関を示すわけですが、一般に心理・教育関係では0.70以上の相関係数は「高い相関関係が認められる」という状態ですから、こうした調査結果から、リスニングスコアとスピーキング能力、リーディングスコアとライティング能力の間には高い相関関係があることを示していると言えます。

 

リスニングスコアとスピーキング能力の間に0.83の相関関係があると言われても、ピンと来ない人がほとんどでしょう。そうした数字に満足できない人たちのために、以前はインタビュー・テストもありました。これについて、TOEICを考案された三枝幸夫氏は、ある雑誌で次のように書いています。

 

「TOEICはあらゆる角度から統計学的検証を行っているが、これと同程度の信頼度を持ったインタビュー・テストでないと、Speaking能力を測定することができない。その意味では、残念ながら、ほとんどのインタビュー・テストは信頼度が低い。主観テストは、評価を一致させることがきわめてむずかしいからである。信頼度の高いインタビュー・テストであれば問題はないが、信頼度の低いインタビュー・テストであれば、TOEICのListeningスコアによる評価のほうがはるかに信用できる。」

 

インタビューテストはLPIといいましたが、今ではTOEICR SW Testがそれに代わっています。そして、今では、TOEIC運営委員会やETSのほうでも、TOEICスコアとスピーキング、ライティングの相関関係については、あまり言及しないようです。

 

こうした相関係数から判断できることは、リスニング力とスピーキング力、リーディング力とライティング力は、それぞれ独立した能力ではなく、理解力であるリスニング力とリーディング力の中に、それぞれ表現力であるスピーキング力とライティング力が包含されていると思います。

 

TOEICは、「多肢選択法」の客観テストです。ほとんどのパートが選択肢は4つですが、Part 2の「応答問題」だけが選択肢3つになっています。これは「応答問題」がスピーキング能力を測定しているからだと考えられます。

 

スピーキングに必要なことは、

 

1.まず、相手の言ったことを正確に聞き取る。
2.応答すべき内容を瞬時に思い描く。
3.思い描いた内容を適確な英文にして発話する。

 

TOEICの「応答問題」で求められているのは3つのうち2までですが、それでもスピーキングに必要とされる適確な情報判断力と即応力が測定されているのが分かります。

 

TOEICでは、応答すべき内容を瞬時に思い描いたあと、適する応答を自分で言うのではなく3つの選択肢を聞いて判断します。このとき選択肢が4つあると、自分が思い描いた応答と聞いた応答の正誤判断に時間がかかりすぎ、また記憶に頼ることにもなり、即応力とは言なくなってしまいます。

 

ですから、選択肢が3つだというわけです。選択肢が少なければそれだけよいかというと、そういうわけには行きません。選択肢が2つでは当てずっぽうでの正解が増えることになり、客観テストではなくなってしまいます。

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