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TOEICと日本人の英語力③ TOEIC 990点でも英語が話せない?|Atlasマンツーマン英会話

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TOEIC L&Rテストで英語の4技能を効率的に学ぶ

07.TOEICと日本人の英語力③ TOEIC 990点でも英語が話せない?

TOEICにはリスニング部門とリーディング部門のテストしかありませんが、検証調査によって、リスニングスコアとスピーキング能力、リーディングスコアとライティング能力の間には高い相関関係があることが認められています。

 

しかし、スピーキング能力については、TOEICスコアの利用者のほうで、職種や業種によっては英語運用能力(スピーキング能力)のより厳格な評価が必要になることがあります。こうしたニーズに応えるため、TOEICR SW Testが導入される以前、TOEICにはLPIインタビューテストというのがありました。2009年に廃止されています。

 

このLPIインタビューテストは、当時、TOEIC 730点以上の人に受験資格がありました。手元にある資料では、2004年に1,066人が受験しています。LPIインタビューテストの評価はFSIスケールに基づいています。このインタビューテストの結果とTOEICスコアの関係を見てみましょう。ちょっとおもしろい結果になっています。

 

LPIインタビューテストの結果とTOEICスコアでは、ILPインタビューテストは、TOEICスコア730点以上の人に受験資格(厳密ではなく、言わば推奨。よって730点未満の人はほとんど受けない)がありました。 TOEIC 730点以上は、TOEICの評価ガイドラインではA、Bに相当します。これはFSIスケール(LPIインタビューテストの評価も同じ)では、レベル2以上に相当します。

 

FSIスケールのレベル2の中間あたりから上がTOEIC 730点に当たるのですが、レベル2の全員を含めても110人で、受験者全体の10%強です。 762人(71.4%)と最も多いのがレベル1で、これは「初級レベルの英語でなんとか対応できる」とされている能力です。

 

この分布図で見る限り、実際のTOEICスコアとスピーキング能力が対応していないと言えます。つまり、実力以上のTOEICスコアが出たということです。 ですから、よく言われる「TOEIC900点持っているのに英語がしゃべれない人が多い」ということが事実であると言えるのかもしれません。

 

では、なぜ英語力とTOEICスコアが一致しないということが起きるのでしょうか?英語力がそんなにないのにTOEICで高スコアが取れるのでしょうか?その原因を探ってみましょう。実力以上の高得点を取れる可能性とその要因 テストで実力以上の成績(スコア)が取れる可能性を考えてみましょう。

 

推測による得点効果

 

よく学校での中間テストや期末テストで「ヤマをかける」と言います。例えば学校のテストでは、学習した範囲が分かっていますから、出題されそうな部分を集中的に勉強してテストに臨むことができます。ですから、ヤマが的中すれば、実力以上のスコアが出る可能性があります。

 

しかし、TOEICの場合、出題される英文は毎回書き下ろしです。ですから、ヤマかけは意味がありません。また、出題形式は決まっていて、毎回変わることはありませんから、出題形式にヤマを張ることも意味がありません。すべてAとかBとか同じ答えをマークすれば、4分の1の250点くらいになるのではないかということについては、以前に述べました。すべて同じ答えにマークしても、トータルスコアは80点くらいにしかならないということでした。

 

練習(慣れ)による効果

 

TOEICを初めて受験し、それからわずか1ヶ月や2ヶ月でもう1度受験すると、スコアが大幅に上がっていることがあります。もしその間にある対策本で学習したような場合、おそらくその対策本による効果があったと思うことでしょう。

 

しかし、これは問題形式や時間配分に慣れたことが最も大きな要因だと言えるでしょう。つまり、初受験でのスコアは実力が十分に発揮できていなかった結果なのです。初めて受験して出題形式や時間配分に慣れたり対策本などで「先読みワザ」のことを知ったりして試験の受け方に慣れたことによって、自分の英語力がしっかりとスコアに反映されたということです。「練習による慣れ」では、実力がスコアに反映されることにはなりますが、実力以上のスコアが出ることにはなりません。

 

受験指導による得点効果

 

独学でTOEIC対策の勉強をする、語学校に通う、模擬問題を大量にこなす、などなどによる効果をcoaching effectと言います。こうした通常の学習を積み重ねてスコアが上がっているのであれば、これは実力がスコアとして反映されただけで、実力以上のスコアが出たというわけではないのです。

 

初めて受験するTOEICスコアが自分の現在の英語の実力だと思ってはいけません。ただ、「クラスに通う」の部分に、やや問題があるのではないかと考えられます。これは、次の項目で述べていきます。

 

それでは、TOEICスコアに対して実力が伴っていないのではないかと思われる原因について考えてみましょう。 頻繁受験とイクエイティング 毎回TOEICを受験すると思いの外スコアが上がっていくという声を聞いたりします。これには、TOEICのイクエイティングというシステムが関係しているように思えます。

 

イクエイティングについては、TOEICの内容とスコアの不変性のところで述べましたが、過去の問題をいくつか流用してデータを比較し、評価基準の不変性を構築しているシステムのことです。

 

過去何回までさかのぼって、またどのテストフォームからどの問題を再利用したのかなどは公表されませんが、IPテストのテストフォームが「過去5~6回以前」とされていることから推測すると、過去4~5回分の中から再利用されていると思われます。

 

このイクエイティングを利用して、受験時に問題を手分けして覚え、試験が終わるとすばやく再現し、それらを教材として次回のTOEIC受験対策講座などを行っているところもあると聞きます。 つまり、過去数回の問題(特に解答の記号)を記憶しておけば、英語の実力以上のスコアが出る可能性があるでしょう。

 

TOEICに特化した勉強をし過ぎる。 TOEICに特化した勉強、つまりTOEIC対策ばかりしていると、英語力はそんなについていないのにスコアだけが上がっていくという傾向になるのではないかと感じています。 どういうことかと言いますと、TOEICに出題される英語の範囲が実はかなり狭いのです。出題される多くの話題はビジネスです。

 

また、冒頭でも述べたように、どの国の人にもどの職業の人にも公平な英語力の評価ができるように、文化的なバイアスがかかった内容や問題は出題されません。 また、センシティビティ・レビューのため、次のようなネガティブな話題は出題されません。

 

戦争、死、事故、病気、アルコール、性的なこと、政治、倒産、リストラ、など。 これはTOEICの開発当初から守られてきているルールなのですが、近年の出題英文ではこれが拡大解釈され、もっと狭まった内容になっているように感じられます。

 

市販のTOEIC対策本やTOEIC対策講座を行っている教室などでは、当然こうした傾向は熟知しており、本には掲載されませんし、授業で扱いません。ですから、そうしたネガティブな内容の語彙や表現を知らなくても、TOEICでは高得点を挙げる可能性があるというわけです。

 

ネガティブなことは、国際的にビジネスを行っているとき、相手先の人たちと話していて、ちょっとした脇道に逸れたときなどに話題になったりすることです。TOEICに特化した勉強ばかりしていると、こうした話題について行けないことが起こり得ます。

 

つまり、ちょっとした機微に富んだ話題を下支えする語彙や表現、話題を積み残したまま、TOEICのスコアだけが上がっていくという不思議な英語力になっている人が多いのではないでしょうか。これでは、世界で英語を運用しようとしたとき、そうした語彙や表現が理解できない、そして使用できないという結果が生じることに陥ってしまいます。こうしたことから、「900点超えても英語がしゃべれない」という批判が生まれてきているのでしょう。

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