高校２年生の時にソウルの狎?亭(アックジョン)洞でスカウトされて俳優の道に入ったソ・ジヘは、自分を「運の良い俳優」だと言う。彼女が新人俳優であるにもかかわらず、ドラマ『シンドン』で比重の高い役柄を演じることになり、期待の星から俳優へと認められるきっかけを与えられたからである。

実際、ドラマ『シンドン』と映画『女子高怪談４－声』出演前は、彼女はただ“チョ・スンウと広告を撮影したCFモデル”程度に知られていた。しかし彼女は自分に巡ってきたチャンスを確実なものにする俳優だった。新人には大変な史劇に挑戦することで、大衆に自分の演技力をアピールし、一気にソ・ジヘという名前を表舞台に浮き上がらせたからである。

彼女は意欲旺盛な俳優である。ドラマ『オーバー・ザ・レインボー』の製作発表会で彼女の意欲が表出した。『女子高怪談４－声』に共演して友情を重ねてきたキム・オクビンと一緒にデビューし、映画ではライバル関係にあるが、競争心がないかという質問にキム・オクビンは、「ない」と答えた。一方ソ・ジヘは、「ひそかに競争心が芽生えている」と語ったのである。しかしキム・オクビンのダンスの実力がとても羨ましかったと語る彼女には、競争心というよりはかわいらしい嫉妬心が近いのではないかと感じた。

彼女は「自分は運が良い」と語るが、彼女が現在の位置に上りつめるまで運が良かったというよりは、それだけの努力があったから可能だったのではないかと思う。もちろん彼女をまだ“スター”と呼ぶには早すぎる感はあるが、彼女の可能性から推し量るとその充分な資質を持っている。従って現状に安住せずに、更に多彩な配役と姿で視聴者と観客の前に登場し、本物の俳優になることを期待している。