|
「９月３０日に米ドル崩壊、新世界通貨が発表される？」という記事がありましたが、半信半疑で可能性としては低いでしょう。しかし、用心するに越したことはありません。９月３０日に起こらなくても、年内か数年内に起こされる可能性は極めて高いと考えておいたほうがいいと思います。
アメリカ発の情報はガセネタが多く、実際には日本で経済テロが起こされる可能性の方が高いかもしれません。もしそのような事態になると、大混乱が予想されます。その大混乱と最近の台風などの異常気象による食料不足は関係性があるようです。
紙幣の価値が暴落すると、食料やガソリンさえも手に入らなくなります。物資を持っている人も、しばらくの間、出さなくなります。田舎はともかく、都市において一体何が起こるのでしょうか？
1918年米騒動は、1918年（大正7年）に日本で発生した、米の価格急騰に伴う暴動事件です。「米騒動」や「米騒擾」などと呼ばれた約50日間に渡る一連の騒動は最終的に、1道3府37県の計369か所に上り、参加者の規模は数百万人を数え、出動した軍隊は3府23県にわたり、10万人以上が投入されました。
広島県呉市では、海軍陸戦隊が出動し、民衆と対峙する中、銃剣で刺されたことによる死者が少なくとも2名出たことが報告されています。検挙された人員は25,000人を超え、8253名が検事処分を受けました。また7786名が起訴され、第一審での無期懲役が12名、10年以上の有期刑が59名を数えました。
米騒動には統一的な指導者は存在しなかったようですが、一部民衆を扇動したとして、和歌山県で2名が死刑の判決を受けています。騒動の起こった都市『米騒動の研究』 - 井上清、渡部徹編より、発生した都市を日付順に並べてみました。
8月11日大阪市、神戸市
8月13日東京市、福島市、豊橋市、岐阜市、大津市、富山市、高岡市、金沢市、福井市、和歌山市、堺市、尼崎市、姫路市、岡山市、尾道市、呉市、広島市、鳥取市、高松市、丸亀市、高知市
8月14日浜松市、岡崎市、奈良市、福山市
8月15日仙台市、若松市、横浜市、横須賀市、甲府市、津市、松山市、門司市
8月16日下関市、小倉市8月17日新潟市、長岡市、長野市
8月20日佐世保市、熊本市、松江市、大垣市
1918年米騒動は、あくまでも参考例として上げました。今から、１００年も昔の話ですが、あの当時と比べ、人口も大都市の規模もケタ違いに大きくなっています。日本国民のお米の年間消費量は、およそ８００万トンもあり、政府米 150万トンを基本に自主流通法人による民間備蓄 50万トンが義務づけられていますから、計算上だけでは３ヶ月間は大丈夫という話になります。
しかし、紙幣価値が大暴落の過程にある時には、国民にどのような形で配給するのかという問題やその他の様々な問題点を考えますと、直ぐに、供給が回復するというのは望み薄だと考えておいたほうが無難です。石油備蓄もやはり３か月分はあるようです。しかし、その一部が企業や会社、火力発電所に優先的に回されるでしょうし、しかも、ガソリンスタンドが従来の価格で提供する事は考えられず、ここも大混乱になることは間違いないと思われます。
国家が備蓄している物資に関しては、大混乱が予想されるものの最悪の事態にまでは到らないと思われます。しかし、その他の野菜や果物はかなりの高騰が予想されます。最悪なのは、その他の日常品です。トイレットペーパー、マッチやライター、手動の缶切り、女性用の生理ナプキン、子供用のおむつ、自転車、メガネのスペア、医薬品、その他多数が必要になります。
少し考えると、やはり、お金をたくさん持っている人が優位になります。小額のお金を持っていても物が高過ぎて買えないといった世の中になってしまいます。そうしますと、何が起こるかと言うと、組織的な物資の窃盗団が、日本国内のあちこちに現れるでしょう。それを闇市場で売り捌いたり、個人に対するお金目的のゆすりや窃盗、家に空き巣や強盗が多発することも当然増えることを考えておく必要があります。
なにしろ、生きて行くことそれ自体が困難になるわけですから、何でもありの世界になってしまうかもしれません。社会環境が一変する可能性があることを想像すべきです。今までの上辺だけは平和で安全だった社会通念は何の役にも立ちません。我々が経験した事の無い世界が目の前に現れるのです。中でも、大都市は別格で最悪になる可能性が大でしょう。
まさに、サバイバルの世界です。架空の絵空事の話だとは思わないほうがいいでしょう。今までが、あまりにも平和すぎたのです。最後に、皆さんの安全を守るためには、情報が一番重要になってくると思います。そして、次に連帯と協力です。多くの人がつながることです。これ以外にはありません。
|
