|
人間はいくら歳をとっても、心と体を使い続けることで若い状態を維持できるようです。一方で、高齢者になればなるほど、使わないときの衰えは早くなり、健康のためと称する無理なダイエットや節制が老化のスピードを加速させてしまいます。
つまり、我慢ばかりの消極的な生活を送ってはいけないということでしょう。最新の老年精神医学の知見をもとに「人は感情から老化する」「痩せても長生きできない」「もっと肉を食べてもいい」など、アンチエイジングの新常識を書いた本を読みました。
特に、クロード・ショーシャー博士のアンチエイジング理論は素晴らしく、その理論とは必要な栄養を摂らないことでかえって老化が進むというものです。そして、運動をすることが必ずしも健康的とは限らないようです。それよりも生きがいを持つことで、自分が幸せだと思える人生の方がはるかに老化を防げると著者は言っています。この本はまさしく今年105歳になった日野原医師と同じ考えのように思いました。つまり、人のお役にたっている」という喜びが健康を助長するということでしょう。
さて、やはりこのアメリカ大統領選はドナルド・トランプのものだと思ってしまいます。トランプのような頑固な実直さが今のアメリカには必要なのでしょう。感性が敏感な人には、アメリカ主要メディアでどのような洗脳キャンペーンが仕掛けられているかは容易に見当がつくはずです。何かが不公平なのです。
トランプは、何がアメリカをダメにしているのかが明確に見えているようです。そして、勇敢にもそこに戦いを挑む覚悟があるように見えます。先週からアメリカの主要メディアも初めてトランプを支持するようになりました。以下のニュース記事は、今の現状を的を得ているように思います。
トランプ氏は魔法の万能薬ではないが、特権的な政治エリートに混乱と不快をもたらすことを約束している」と支持の理由を説明した(Yahooニュースより）
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161025-00000011-jij-n_ame
一方、ヒラリーが大統領になれば、アメリカのみならず全世界を一気に崩壊に導くかもしれません。ヒラリーは世界中の大企業から3,000億ドルも資金を集めています。つまり、支配層である大企業の経営者たちにモノを申すことができないということです。つまり、今のオバマと同じ単なるパペットでしかありません。これでは、さらなる格差を広げ、世界の軋轢を助長するようになるでしょう。
さて、過去500年以上の超長期にわたる金（ゴールド）価格推移を見てみると、金本位制や銀本位制という縛りをかけて金価格の上昇を抑制していた時代以外は、ほぼ一貫して金価格は上昇していたことがわかります。つまり、アメリカFRBなどの金融政策当局が金保有者に一方的に有利な金価格の慢性的な上昇傾向を食い止めようとしたら、金本位制を復活する以外に実際的な手段はないことがわかっています。
一方、卸売物価指数はナポレオン戦争直前までは長期低落傾向にありました。つまり、経済が進歩、発展するに連れて同じ金額の貨幣で買うことのできるモノの量が増え、庶民に至るまで徐々に豊かな生活を楽しめるまっとうな経済社会が存在していたこともわかっているのです。
しかし、ナポレオン戦争以降は主として戦時インフレとその後の不況による物価下落という不自然なサイクルが、どんどん乱高下の幅を拡大する不健全な経済社会をもたらしてしまっています。この傾向が続けば、いずれは世界経済全体がハイパーインフレの果ての経済大縮小という悲惨な結果に引きずりこまれるでしょう。
そのような事態に庶民が対応する手段は、一つしかありません。それは、どんなに少額でもいいから地道に金を買い、売買して値幅を取ろうなどと考えず、蓄積し続けることです。金の購買力指数は、500年前の約25の大底から、直近の5000超まで、200倍を上回っています。しかも、この長い歳月の中で深刻な押し目をつくったのはたった2回しかなく、1870～1990年代の長期デフレ期と1930年代の大恐慌から1940年の第二次世界大戦の軍需景気に大転換したときだけです。
さらに、卸売物価指数のサイクルがどんどん変動幅を拡大するにつれて、金の購買力指数はむしろ、単調な上昇になっています。今後激動に次ぐ激動が予想される世界経済の中で、金地金だけがほんとうに安全な避難所であることが明らかになるかもしれません。
|
