「インドのモディ首相は8日夜、テレビ演説し、高額紙幣の1千ルピー(約1600円)札と500ルピー(約800円)札を演説の約4時間後から無効にすると突然発表し、9日午前0時から全土で使えなくなった。偽造紙幣や不正蓄財などの根絶が目的。旧紙幣は10日以降、銀行に預金したり、新紙幣と交換したりできるとしているが、金額に制限があり、混乱が広がっている。」朝日新聞 2016/11/09
日本でいえば、「1万円札と5千円札がある日いきなり無効になる」とテレビで安倍首相が宣言されることと同じで、「それを避けたいのなら、自宅にある1万円札と5千円札はすべて銀行に持っていき新しい紙幣と交換して下さい」と、いうようなことです。
状況としては、いわゆる預金封鎖と似たような感じでもあり、「タンス預金のあぶり出し」というための手段としては最も効果的な方法だと思いますが、しかし驚いたのは、この日の高額紙幣の廃止は、「午後8時に発表して、その日の午前0時から高額紙幣は無効」という、「公式発表から4時間で高額紙幣の使用ができなくなる」というものでした。
しかし、インド国民の中には、「高額紙幣が紙くずになる」と勘違いした人たちもいたようで、いろいろなことも起きています。また、家にお金を貯めていた人たちは、それをすべて銀行に持って交換してもらわなくてはいけないため、「自宅での貯金の額がすべて当局に筒抜けになる」という効果があると思われます。日本の戦後におこなわれた預金封鎖では、その際に把握された預金と土地などの不動産資産などに高率な税金がかけられたはずです。
ところで、これを断行したインドのモディ首相は現在、日本に来ていますが、新神戸駅で日本の総理大臣と握手をする写真がニュースに掲載されていました。インドから日本へと固い握手でバトンタッチされる高額紙幣の廃止というようなことはないでしょうが、インドの経済状態でこのようなことをさせられると、現状の日本経済はどのようになっているのか知りたくなります。
11月10日の財務省発表「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高(平成28年9月末現在)」より
http://www.mof.go.jp/jgbs/reference/gbb/2809.html
このように財務省から発表されていまして、現在の日本国の借金は、1062兆円超えということになったようです。国民ひとりあたりに換算すると、約 837万円になります。この数値をどのように見るかは人それぞれの価値観で違うでしょうから、これに関して良いとか悪いとかはわかりませんが、「天文学的数値ゾーン」には突入しています。
ちなみに、前回の財務省発表は、2015年12月末までの「国の借金の総計」を掲載していました。約 9ヵ月で、1044兆円 → 1062兆円となったようです。終戦後間もない昭和21年2月16日、時の日本政府は預金の引き出しを厳しく制限する「預金封鎖」を突然発表しました。
日本経済を襲った猛烈なインフレを抑えるためだと国民に説明された預金封鎖でしたが、。その政策決定過程を検証していくと、現代の日本にも通じる深刻な財政問題が底流にあったことが見えてきました。日本銀行は今年1月29日の金融政策決定会合で、金融機関が日銀に任意で預けるお金に付ける利子をマイナスにする「マイナス金利政策」の導入を決め、2月16日から実施しています。
と、このように、この日本の金融史上でとても大きなふたつの出来事「預金封鎖の発表」と「マイナス金利の実施」が、同じ 2月16日という日で重なるというのは、なかなか印象的なことです。そして、市場関係者の中には、この「偶然の一致」を気にする人たちもいるようです。
2016年の「2016」という数字は、数秘術からいえば「9」という数を意味します。数秘術は1から9までの数字にすべてを還元しますので、その最後の数字ということになり、その意味は、数秘術のサイトによれば、「終わり。ヴィジョン。寛大。変容。スピリチュアルな意識。宇宙。教え。全体性意識。完全性。」とあり、2016年は「完全性」を表す数の年でもあります。
数秘術で「9」を示す年代は、その前は 2007年でした。その年に何が起きたかというとリーマンショックのはじまりだった経済崩壊が起こりました。数秘術というのは、数字を一桁になるまで足して、その数字の意味をとらえるというものです。2016年なら、2 + 0 + 1 + 6 = 9となり、2016年の示す数は「9」であり、その意味は上のような「終わり」や「変容」、あるいは「スピリチュアルな意識」、「全体性意識」、「完全性」なども示すということになります。
では、「 2月16日」はどうでしょうか。2 + 1 + 6 = 9となり、この日の示す数も9となります。それでは、「 2016年2月16日」はどうかといいますと、2 + 0 + 1 + 6 + 2 + 1 + 6 = 9と、全体で見ても、今年の 2月16日というのは「9」なんです。
ちなみに、この「9」という数は不思議な性質を持っていまして、かけ算で「9」がかかる数字は、すべて、数秘術での「9」の数字になります。九九でいくつか考えてみればわかります。かけて二桁以上になるものは、一桁になるまで足します。
1×9=9
2×9=18(1+8=9)
3×9=27(2+7=9)
(略)
7×9=36(3+6=9)
8×9=72(7+2=9)
9×9=81(8+1=9)と「どんな数字にでも9をかけると、数秘術では9になる」のです。もちろん、これは、数がどれだけ上がっても同じです。1から8まで、他にこんな数はなく、9だけが「すべての他の数字を9に関係した数字に変えてしまう」という、ちょっとした魔法の数字だということを最近知りました。それはともかく、2016年2月16日という日は、数秘術からみれば、全体として「9」の意味を持つ日であるということに気づきました。
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