米ドルチャートと上海株チャートこそ今一番注目したい未来予想図です。先週末、雇用統計の数字があまりに悪いのでドルが売られました。円は、111円から106円に急落しました。今週105円を越える円高にならなければ、米ドルは強くなるでしょう。現在、底値試しの円高の終了が起きています。
1982年から1985年、1998年から2001年そして現在の動きを、過去の実例から計測すると2018年初頭がドル高の頂点といえます。つまりその時間、2018年までニューヨーク株の暴落する時間が予測できます。2006年から様々なチャートを見てきましたが、米ドルの動きが世界の大きな分岐点を示し、16年から17年周期の米ドルの動きが、これが世界の資本市場を支配してきました。
さて、時間の推移ごとに10番目の天井の山が低くなりつつあります。これは次なる米ドル高が前回や前々回より低いことを意味しています。円ドルで言えば140円前後が2017年に見えています。この米ドルサイクルを信じるなら、円は円安と断定できます。
その他の要因も加味して分析すると、DXドルは先日の106円が円の高値となるでしょう。そして先週の111円を越えれば115円台が予測できます。つまり、米ドル高が始まればニューヨーク市場の暴落が決定的な場面を迎えるでしょう。そして2018年に向けた米ドル高、円安、140円台が計測できるはずです。
近未来の予測には、サイクルとその転換点、そしてその他多くの要件が必要になります。しかし、季節の四季と同じようなトレンドのあり方、存在を信じるのは重要な判断だと思います。参院選でアベノミクスの成果が問われているようになるのですが、日本国民はこの失敗に、巻き込まれたことすら気がついていないようです。失敗が大成功に、宣伝される市場と操作による世論操作は、重大な罪です。
2008年のリーマンショックを誰も予測できなかったのと同じように、この秋の大暴落と、恐慌を確認させるでしょう。それが起きれば何をすればいいのか、今に考えるべきです。後は日本の時代、大衆の時代の始まりでしょう。その未来を信じるか否かです。
ジャンク債の金利上昇が始まれば、それから2~4週間で市場のどこかで暴落します。昨年はそれが8月の上海市場でした。だから上海株の動きが始まりを知らせてくれるのです。今年は、その始まりが終わりの始まりとなりますが、各国政府や中央銀行の操作で延命した市場の賞味期限というのは、延命すればするほど、その後の祭りは怖いものはないのです。
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