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絶望的なアメリカの社会システムと日本の数年後②

大学を卒業することが大きなリスクの1つになっている

今は、アメリカや日本でも女性たちが積極的に裁判所に提訴する傾向があり、離婚の増加は時間の経過とともに社会的に受け入れられるようになりつつあります。

 

特に、最近の典型的なアメリカや日本の家族では、両親がともにフルタイムで働くため非常に多くの割合の子どもたちが託児所(保育園)に預けられています。

 

非営利組織「アメリカ進歩センター(Center for American Progress)」のデータによれば、現在は、アメリカの 3分の2以上の子どもたちの親がフルタイムで働いており、常に家にいる親はいない状態です。

 

そして、実は子どもを預ける保育園には、その子どもたちの成長において望ましくない結果が出ることを示しているデータがあります。いずれにしても、生まれてから最初の5年間をほとんどの子どもが親と一緒に家庭で育つという機会を失っているわけです。

 

親と共に家族の中で成長するということに大きな利点でがあることは、感情的なものではなく、すでにいくつかの統計が示しています。今の40代以上は、就学するまでは子どもが親と共に家庭で成長するということを当然と考えていたように思います。

 

ところが、現在は生まれてすぐに子どもたちは、毎日見知らぬ保育士さんやベビーシッターに預けてられ、母性の重要さを奪われたまま就学までの 5年を過ごすことになっています。その後、小学校、中学校、そして高校に通うことになります。

 

しかし、学校は子どもたちにとって決して良い場所とは言えないと私は考えています。なぜなら、詰め込みや押し付けばかりで、海外から眺めていると、まるでロボット人間の大量生産の場と化しているようだからです。

 

これが大切なことを感じられない「人間」に追いやり、不幸や死に追いやってしまう原因だと私は考えています。このことは以前書きましたので、参考にどうぞ。

 

日本の学校教育は、考えない人間を生み出している①

 

日本の学校教育は、考えない人間を生み出している②

 

そして、約50%が大学に入学するわけですが、同時に多くの大学生が巨額の借金を背負い、しかも就職の見通しも悪いままで卒業させられてしまいます。さらに、大学では人生の成功に適さない自分勝手なイデオロギーを学ばされることがあります。

 

要するに、「今だけ、カネだけ、自分だけ」を学んだことによって、成功した人々の特徴である「逆境に直面しても肯定的に考え、仕事の倫理を考え、忍耐を教える」ものとは程遠い「人間」として敵対的な雇用市場に送られることになるということです。

 

実際に、若い労働者たちの生産性は、国の税金や規制によって奪われ、多くの場合、若い労働者たちは十分な賃金を得られず、将来を見通したり、あるいは家庭を持ったりといったことが難しい状況です。

 

その結果、現在のアメリカや日本では大多数の若者たちが両親の元に戻り、一緒に暮らしていくしかないわけです。

 

私が伝えたいことは、現代社会では人々は、生まれてからの幼い時から少年時代、そして大人になるまでずっと嫌な思いを持ち続けて育ってきたということです。この原因は、政府の政策によるものだと私は考えています。

 

なぜなら、多くのアメリカ人も日本人の若者たちが抱えている共通の問題がこれにより説明できるからです。これに対して、若者たちには怒る権利がありますが、それよりもこれらの問題の背景にある原因に焦点を当てる必要があると思うわけです。

 

今後は、怒りを抱くのではなく、真実を知る努力をしていく必要があります。そして、自分が親になった時に、その子どもたちが今より良い状況の中で育つことを願っています。

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