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今回のメインテーマは、最近アメリカの代表的なネットメディアのサイトやSNSアカウントが徹底して弾圧されていることについてです。その裏にある状況から今、本当に起こっている様々な出来事が繋がっているのが見えてくるはずです。
ネット上で書いたコラムや動画などが突然削除されることがあります。フェイスブックやツィッター、ユーチューブのアカウント、さらにアップルやグーグルのサービスなど、アメリカの主要なSNSやサイトが8月7日には一斉にアカウントを削除しています。
これに対して、ユーチューブやアップルは、フェイクニュースを流して容認できないヘイトスピーチを煽っているとの理由で、止めさせるためにアカウント削除に踏み切ったと言及しています。これは上からの指令によるコーディネートされた動きであったことは間違いないでしょう。
私もよくニュースソースにしていたアンチウォー・ドットコムや国務省の元職員で内部告発者など保守系の論客のツイッターのアカウントなどが一斉に削除されています。これらの人々に共通しているのは、トランプ支持の強力な論客としてよく知られている人物だということです。
さらに最近は、トランプ支持を表明した多くのジャーナリストが所属していた放送局や新聞などのメディアから一斉に解雇されていることが報道されています。
一方、反トランプ側のSNSアカウントの削除やサイトの閉鎖は一切起こっていないことからも、これは明らかにトランプを支持するメディアを標的にした弾圧である可能性は高いと見られています。まだ誰がこのような指令を発したのかは明らかになっていませんが、トランプ政権と激しく対立しているアメリカ民主党であることは間違いないと思われます。
なぜなら、ユーチューブやアップル、グーグルの背後にはこうした勢力が存在していることは明らかだからです。要するに、これはトランプ政権を敵視している軍産複合体による弾圧であって、11月6日のアメリカ中間議会選挙でトランプ大統領が所属する共和党が勝利するのを阻止することが目的だと見られています。
アメリカには、地上波からネットメディア、さらにFMやAMラジオ局で放送されるような個人からスタートしたアルファブロガーが多数存在しています。彼らは、主流メディアに対抗できるほどの影響力を持つまでになったネットメディアを運営しています。
これまでアルファブロガーは、CNNやニューヨークタイムスのようなマスメディアから陰謀論のフェイクニュースを流す保守系メディアとして強く非難されてきました。しかし、代表的なアルファブロガーであるアレックス・ジョーンズのような主張は常に一貫していることがわかります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アレックス・ジョーンズ
https://twitter.com/realalexjones
ジョーンズの主張内容は、「現代は、新世界秩序と呼ばれる世界統一政府による支配の実現を目標にしたグローバリストによって支配されている。グローバリストは世界を戦争へと導き、既存の世界秩序の計画的な破壊を目標にしている。」と語っています。
また、「グローバリストの支配はアメリカ国内の機関や組織に浸透しており、これらをアメリカを計画的な破壊へと導く手段として使っている。トランプを唯一の例外として、民主党も共和党もアメリカの歴代の政権はグローバリストに支配されている。そして、現実に起きる大きな出来事は、世界新秩序を実現するために、意図的に引き起こされたものだ。」
さらに、「NAFTA（北米自由貿易協定）やTPPなどの国際的な協定はアメリカを弱体化させるものであり、アメリカ国民はこの現実に気づき、アメリカ第二革命を引き起こさなければならない。そうして、グローバリストの支配を打破し、憲法が理想とする真の国民国家を実現しなければならない。」とも語ってます。
ジョーンズはこうした観点からアメリカ国内や世界情勢を的確に分析しており、そのためあらゆる事件の背後にグローバリスト（国際金融資本）の計画を読み取ることにポイントを置いています。
このようなジョーンズの活動ですが、現代は相当にバイアスのかかった世界観に私たちは生きているため、規模は大きくても孤立しているように見えるかもしれません。ところが、実態はそうではなく、ジョーンズのサイトにはリバタリアンやキリスト教福音派、そしてオルタナティブ・ライトなど保守系の団体がイデオロギーの相違を越えて結集できる共通のプラットフォームのような状態になっています。
なぜプラットフォームになっているかと言えば、ジョーンズの主張はこうした様々な集団が持っている共通の世界観を代表しているからです。そして、そうしたジョーンズのプラットフォームからは現実的な行動の方向性が出てきているように思います。
まず、トランプ大統領への熱狂的な支持者であり、トランプこそ国際金融資本の支配からアメリカ国民を解放するための革命家という認識です。そして、反トランプ運動の中心にいるアメリカ民主党は、国際金融資本がアメリカを内乱で崩壊させるために作ったツールであり、戦わなければならないとしています。
さらに、世界的に国際金融資本による新世界秩序に抵抗しているロシアのプーチン大統領こそナショナリストの闘士であり、彼らはロシアと共闘し、国際金融資本の計画を破壊しなければならないと考えています。
繰り返しますが、アルファブロガーたちは、これまでテレビを代表するCNNや新聞を代表するニューヨークタイムズなどのマスメディアから見ると陰謀論を基盤にしたフェイクニュース以外の何ものでもないとして批判されてきました。
ところが、アレックス・ジョーンズのプラットフォームは、アメリカ国内や世界で起こるあらゆる事件や出来事にグローバリストの隠れた計画を読み取り、これを破壊するための革命的な行動を主張し、事実とは関係なくどのような状況にあっても、トランプ大統領とロシアのプーチン大統領への熱烈な支持を訴えているというわけです。
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